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心電図データをスマホで送信 県立総合病院が開発 

 

救急時や遠隔地でも即診断 

 

 中日新聞平成24年1月12日付け朝刊 

 

野々木宏医師

 

 静岡県立総合病院(静岡市葵区)は11日、心電図の測定データをスマートフォン(多機能携帯電話)を使って送信し、遠隔地でも心臓病を診断できるシステムを世界で初めて開発した、と発表した。

 これまで病院外で測定したデータを即時に送る手段がなく、心筋梗塞などの診断の遅れが命取りになるケースもあった。新システムは、医師が病院にいながら即時にデータを受信し診断することを可能にし、救急や在宅医療で威力を発揮しそうだ。

 システムは同病院の野々木宏院長代理(循環器)とハンガリーの医療機器メーカー「ラブテック」が共同開発。「富士山(ふじやま)」と名付けた。

富士山(ふじやま)」と名付けた。

 

 心電図測定には、同社が開発した文庫本サイズの小型心電計を利用。患者の体につないだ電極から得られた測定データは、心電計から現場の救急救命士らが持つスマートフォンやタブレット型多機能端末に無線転送され、スマートフォンなどを通じてサーバを介さず、病院の医師に直接メール送信される仕組み。

 これまでも携帯型の心電計はあったが、1種類の波形しか読み取れなかった。新たに開発された心電計は、既存の大型心電計と同様に12種類の波形を読み取ることができ、心筋梗塞や重症度の専門的診断も可能。患者を救急車で高速搬送する時でも、振動の影響を受けることなく正確なデータの読み取りや送信が可能だという。

 大型心電計は1台200万~300万円だったが、新開発の心電計は100万円程度と安価。野々木医師は「普及が進めば、さらに安価になる。災害時の救急現場のほか、医師不足の医療過疎地でも活用できる」と話している。

 

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