昨今、「派遣切り」なる言葉がちまたにあふれ、その悲惨さが報道されています。
ただ、感情論を捨ててしまえば、あくまで納得の「契約」だったはずで、法的問題がないのであれば、仕方ない??としか言いようがありません。しかし、よくよく考えてみると、今悪者扱いされている、トヨタやらの大企業の派遣切りが、問題の本質なのでしょうか?。何となく釈然としないものを感じるのですが・・・。
釈然としないもの、それは、派遣会社の存在です。どうも、この派遣社員、派遣会社、派遣先企業の関係がよくわからないのです。まあ、麻生総理の言うところの、バカであほでたわけのやぶ医者の私のことですので(そんなこと言ってない?)、世間の常識がわからないだけかもしれませんが。そもそも医者というのは名医、やぶにかかわらず経済音痴ですので、どなたか易しく解説いただけると助かります。
派遣社員、派遣会社、派遣先企業の関係なのですが、派遣社員は、派遣会社経由で派遣先企業に勤めるわけですよね。給料は、派遣先企業から派遣会社に支払われ、派遣会社経由で派遣社員に支払われるわけですよね。
と言うことは、派遣社員は、派遣会社に所属しているのですから、派遣先からもう仕事に来なくていいと言われた場合、派遣社員の失業などの責任を負うのは、「派遣先企業」ではなく、「派遣会社」ではありませんか??。コレ違います??。
つまり、派遣会社が、次の仕事が見つかるまでの期間の保証をしなければ、何のための派遣会社かわかりません。おそらく、派遣会社は、派遣先からの給料のうち、相当額をいわゆる「ピンハネ」していることは想像に難くないわけで、派遣社員が失業したときのリスクなしと言うのであれば、ただのピンハネのための「ピンハネ企業」ではありませんか?。
ただのピンハネ企業というわけではないと言うのであれば、派遣社員の面倒をもっとしっかり見るべきでしょう。もし、ただのピンハネ企業であれば、そんなもの廃止してもいいのではありませんか。というか、こんなピンハネを認めるのであれば、トヨタならトヨタが派遣会社みたいな形態で直接雇用すれば、ピンハネ分、派遣社員にも給料でもっと還元できるのではありませんか?。解雇時保証金とかでもいいですけど。う~ん、違いますかね??。
私にはわかりませんが、派遣社員にとって、この制度のどこかにメリットがあるのでしょうか?。大企業にとって社員を切りやすいというメリットはありそうですから、それを正当化するための、回りくどい、結局のところリスクを負うのは派遣社員だけという制度が作り上げられたような気がしてなりません。メリットについてどなたか教えていただければ幸いです。