何故、埼玉県に医療施設が少ないのですか?

自民党の交付金補助金政治の象徴ですか?

日本を食い物にしてきた自民党政治ですか?

【埼玉】救急搬送先4回以上照会、2410人 重症以上の1割 県12年調査 毎日新聞社 515() 配信

救急搬送:搬送先4回以上照会、2410人 重症以上の1割--県12年調査 /埼玉 県内35消防本部の2012年の救急搬送で、初診で3週間以上の入院が必要な重症以上の傷病者の約1割、2410人の搬送先を4回以上照会していたことが、県の調査で分かった。重症以上の最多照会は川口市の90代男性の45回で、搬送まで4時間5分かかった。夜間、人工透析と入院ができる医療機関が、なかなか見つからなかったためという。【狩野智彦】 県消防防災課によると、救急車出動件数は約30万6000件、搬送人数は約27万1000人と、統計を始めた07年以降、いずれも過去最多。高齢者の傷病者の増加が主な要因という。重症以上の傷病者のうち、照会回数が1回は前年比0・2ポイント減の69・5%、3回以内は同0・2ポイント増の89・6%で、ほぼ前年並みだった。 病院側が重症以上の傷病者の受け入れを断った理由は、手術・患者対応中24・7%▽設備不足などによる処置困難22・7%▽ベッド満床20・6%――が上位を占め、前年と同様の傾向だった。 軽症も含めた最多照会数は、初診でアルコール中毒の軽症とされた、さいたま市内のホームレスとみられる70代男性の46回。搬送まで4時間50分かかった。男性の身元引き受け人が見つからず、病院側が難色を示したためで、最終的に救命救急センターへ搬送された。 搬送までに要した時間では、重症以上の傷病者は30分未満が83・3%(前年比0・8ポイント減)。最長は、川越地区消防局管内で呼吸苦を訴え、重症とされた60代男性の6時間55分だった。

人口比の医師数が少ない埼玉の救急医療が危機にひんしています。

日本で最も人口あたりの医師数が少ない埼玉県の救急医療が、危機にひんしています。
そのキーワードは、急激な高齢化で、現場を取材しました。
埼玉県の北側、人口66万人のエリアをカバーする埼玉県済生会栗橋病院がある。
この日、胃から大量出血を起こして救急搬送された高齢者に、消化器内科のチームが、カテーテルという管を動脈に入れていく。
熟練の医師にしかできない、高度な技術だという。
出血している血管部分にカテーテルが入り、高齢の患者は一命を取り留めた。
埼玉県済生会栗橋病院の外科・院長補佐の本田宏医師は「(救急医療で)今、受け入れ不能、つまり担当医がちゅうちょする一番の理由は、昔であれば助からないような疾患が、タイムリーに専門医に治療してもらうと、助かる可能性が出てきているからなんですね」と話した。
肺の内部から、がんの組織を採取する気管支鏡検査。
操作するのは、呼吸器内科の寺西香織医師だった。
寺西香織医師は「おそらく、肺小細胞がんというものかなと思うんですけど、まずは組織を取って、何ものか調べてるって感じです」と話した。
通常勤務のあと、午後5時から、寺西医師は救急センターの夜間当直に入る。
病棟の看護スタッフとミーティングする寺西医師は、入院患者を診ながら、医師1人で救急患者に対応しなければならない。
肺炎による呼吸困難で搬送されてきた80代男性について、寺西医師は、CT画像に気になる影を見つけた。
寺西香織医師は「こっちにないこれ()が、胸水かなと」、「右側のお胸に、お水がたまっちゃってるんです。ちょっと、楽になるかもしれないので、今、お水抜きますね」、「大きく吸って、吐いて」と話した。
寺西医師は、通常では存在しない大量の黄色い胸水を、80代の男性から抜き取った。
今回の取材で明らかになった、栗橋病院に救急搬送された患者の年齢構成を見ると、60歳以上の割合が、5年間で実に4割も増加していた。
この変化が、救急医療の現場に大きな負担を与えているという。
本田宏医師は「時間とマンパワーが必要なんですね、高齢者の方の治療には。高血圧を持っていたり、糖尿病を持っていたり。要は合併症をともなっていますので、同じ病名の手術をしても、高齢者の方の手術と若い人の手術は全く違います」と話した。
救急科専門医であれば、救急患者全般に対応できるが、全国に3,382人しかいない。
日本の人口あたりの救急科専門医の数は、アメリカの7分の1だという。
夜が明けてまもないころ、心肺停止状態で搬送されてきた80代の患者は、トイレで倒れているところを発見されたという。
気道の確保を試みる寺西医師だが、患者が息を吹き返すことはなかった。
命の終わりに向き合うことも、救急医療の現実である。
寺西香織医師は「ハードですね。悲しい機会も多いです。特に呼吸器は、そういう患者さんが多いので、よくそういう場面にはあいます」と話した。
急激な高齢化が進む日本。
国の在宅医療推進によって、終末期を自宅で迎える高齢者が増加し、救急搬送の急増につながったという指摘もある。
この夜、5件の救急搬送に対応した寺西医師は、そのまま通常勤務に戻った。
午後7時すぎ、胸の強い痛みで救急外来を訪れた60代男性を、当直明けだった寺西医師が診察していた。
寺西香織医師は「ちょっと痛いって、すごく危ないことで。肺炎って、痛くないんですよ」、「(じゃあ、がん?)違うと思います。ちょっとあの、入院したら、看護師さんもついてくれるので、眠れなさそうだったら教えてください」と話した。
寺西医師が仕事を終えたのは、午後10時を回っていた。
医師不足と高齢化によって深刻化する埼玉県の救急医療。
それは、日本の未来への警告なのかもしれない。